★ソナチネ曲集(クーラウ・クレメンティなど)に入った方へ

 

こんにちは。

いよいよ「古典」の勉強がスタートしましたね。

この時代はピアノが誕生して音楽の形式が完成しました。今から250年くらい前のことです。モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンのピアノソナタが有名ですね。

 

ベートーヴェンのヘ長調のソナチネ第1楽章

提示部では2つのテーマを持ち、展開部、再現部と続きますがこの曲のように再現部がないこともあります。転調を機に鮮やかに音色を変えることを意識しましょう。


ソナチネは多くは3楽章から出来ていて「ソナタ形式の曲」を小さくしたものです。(ピアノソナタは普通はとても長いですよ・・・)コース料理のように全部弾いて1曲、とみなします。

古典派の曲を弾く注意点はだいたいブルグミュラーと同じですがもう少しポイントをお話しましょう。

 

  • 音価(音の長さ)は正確に弾きましょう。
  • テンポ(速さ)は基本的に一定です。
  • アルベルティバスは軽く!(意味がわからない方はレッスンで聞いて下さい)全体に軽やかに躍動感を持って弾きましょう。
  • トリルが出てきます。この時代の曲は1つの音にいい加減な数のトリルは入れないこと。

 

曲はスケールとカデンツ・アルペジオで出来ています。

少なくとも12調の2オクターブ、できれば4オクターブはマスターしたいところです。同時にアナリーゼ(曲の分析)の知識もご一緒に行います。

 

提示部・展開部(属調に行くことが多い)・再現部・・・バッハでもおなじみですね。バッハの作品と異なるのはメロディと伴奏がしっかりと分かれていることです。このような音楽をホモフォニーといいます。きっちりとした曲作りが見えてくると弾いていて予想が出来るしとても楽しいですよ。是非ともご一緒に頑張りましょう